(67)iRobotルンバのすごい進化! コンセプトをキープしたまま「水拭き」自動化まで成し遂げた
このため、アイロボットはクリーンベース(ロボット掃除機のダストボックスからゴミを収集、ためておくシステム)を採用しました。発表時は「コンセプト実現のためここまでするか!」と驚きました。
しかし、水拭き掃除は床掃除と全く違います。拭き掃除後は、キチンと後始末しなければなりません。雑巾の扱いと同じですから。「濡らす」「拭く」「洗う」「乾かす」などが必要。ことごとく人の手を煩わす動作です。
水拭き掃除には、要するに「床掃除を忘れさせる」というコンセプトを実現するどころか、逆に絨毯などを水拭きしないようにするために、いろいろな設定をしなければなりません。
知らない間にキレイにしてくれるからこそのロボット掃除機。人に負担をかけるなら、いりません。私は自分でさっさと掃除します。
■2年間の開発で…
ですが、実は、この2年間、アイロボットの技術陣はコンセプトを曲げずに開発を続けていました。拭き掃除のメカニズムを洗練させる一方、この秋発売のルンバCombo 10 Max+AutoWashではパッド洗浄、給水などの自動化をなしとげたのです。供給タンク、排水タンクを設けた上、パッドの汚れをこすり洗い、その後、自動乾燥する機構をつくり上げたのです。