(43)掃除機の吸引方式に変化…主流だった「サイクロン式」から「紙パック式」が優勢に
掃除機の吸引方式には「サイクロン式」と「紙パック式」があります。サイクロン式の勝利で決着済みと思われているようですが、紙パック式が優勢になりつつあります。
キャニスター型は全体販売量が減少していますが、サイクロン式も販売数を落としています。紙パック式は横ばいなのです。
多少不便でも、今からでも吸引力の強いキャニスター型を使いたいと考えている人は紙パックをセレクトしています。
ダイソン社を起こしたジェームス・ダイソンが、サイクロン式掃除機を開発した理由は明確。当時の紙パック掃除機の吸引力はすぐ落ちるので、吸引力が落ちない掃除機が欲しかったからです。
サイクロンシステムとは、単純に言うと小型の遠心分離機で、空気とともに吸い上げたゴミを重い方からドンドン落として行き、最後は空気だけが残ります。その間、回転は落とさないので、吸引力は落ちないのです。
ただし、そのためにはゴミを遠心分離するスペースを確保しなければならず、ゴミは毎回捨てるのが望ましい。こうしてできたのが細長く容量のない透明なダストボックス。こうして「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」はできました。
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