競走馬を所有するためのQ&A…ばんえい競馬なら年金生活者でも夢の馬主になれる?
不同意性交などの疑いで書類送検された元ジャングルポケットの斉藤慎二(41)。その斉藤が馬主を務めていたと聞いて二度ビックリ。斉藤の愛馬は船橋の「オマタセシマシタ」(牝4)で、事件を受け懇意の放送作家が引き取ることになった。
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斉藤は競馬関連の仕事が多く、競馬好きが高じて地方競馬の“馬主”に。愛馬オマタセシマシタは、父が2001年ジャパンC優勝馬のジャングルポケットで、斉藤が所属していたお笑いトリオの名前の由来にもなった思い入れの強い馬だ。
とはいえ、馬主と聞くと、やはり億万長者を想像してしまう。斉藤本人も金銭的には苦労していたようで、雑誌に競走馬を所有することの大変さを語っていたものだ。
セレブ感漂う馬主には一体どういう人がなれるのか?
中央競馬の個人馬主(馬主全体の約85%)になるには、年間の所得金額が過去2年でいずれも1700万円以上、資産7500万円以上(不動産や預貯金、株など)が条件。サイバーエージェントの藤田晋社長、ABCマート創業者の三木正浩氏、元メジャーリーガーの佐々木主浩氏ら錚々たる顔ぶれが並ぶ。かつては志村けん、やしきたかじん、萬屋錦之介など芸能界の大御所がこぞって馬主に名を連ねていたものだ。
馬主としての特典には、各競馬場の馬主専用観戦席の使用や無料の専用駐車場。また、美浦・栗東トレーニング・センターの入場も顔パスだ。
一方、地方競馬の馬主はハードルがぐっと下がり、直近年の所得が500万円以上(会社員の収入なら700万円程度)でいい。ただし、装蹄代などを入れた預託料は安くとも月20万~30万円。中央競馬なら月70万円程度もかかる。
そんな中、「ばんえい競馬」なら年金生活者でも馬主になれるといううれしいお知らせがある。
「現役を退かれている方々にも門戸を広げ、公的年金を受給され、一定程度の金融資産をお持ちの方なら馬主登録ができます。一定程度の金融資産とは特に金額が決まっているわけではなく、継続して預託料をお支払いできる程度の資産額となります」(地方競馬全国協会の担当者)
ばんえい競馬の個人馬主は年間所得500万円が要件になるが、特別に例外規定があり、「公的年金(年金加入期間がおおむね40年程度)を受給されていて、かつ一定程度の自己名義の金融資産(預貯金・株等)をお持ちの方」でもOKなのだ。リタイア生活でも退職金をもらっている人なら要件は余裕でクリアすることになる。
もっとも、どれくらい馬の維持にお金がかかるのか、馬の購入費用はいくらか、賞金額など分からないことだらけ。