政令指定都市の分煙環境(下)補助事業で屋外分煙施設19か所を整備した名古屋市
現状は、広大な大通公園に喫煙所が1カ所しかなく、明らかにキャパが足りない。昼休みなどは近隣のオフィスからやってきた喫煙者が、公園内の喫煙所以外の樹木の下などで一服する姿が日常的になっている。そんな状況もあり、増設構想が出たのだろうが、それにしても大通公園だけというのでは話にならない。札幌市内の喫煙制限区域は、南北が北8条通りから南4条通、東西が西1丁目から市4丁目までと広範囲に及ぶ。雪まつりには175万人(2023年)もの来場者がある。市民にとっても観光客にとっても、受動喫煙を防ぐための分煙環境整備拡充は必要なはず。検討会の今後の進捗状況、実証実験の結果に注目したいが、同時に巨額のたばこ税の活用を望みたいものである。
政令市の取り組み状況は千差万別だが、まだまだ予算拡充の余地があることだけは確かである。 (おわり)