著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(128)「ありゃりゃ、認めちゃった」特捜部長も驚いた金丸会見

公開日: 更新日:
検察庁特捜部も驚いた自民党の金丸信前副総裁の記者会見(C)日刊ゲンダイ

 金丸信の会見はテレビで生中継された。検察幹部の多くも見ていた。衝撃の内容だった。特捜部長だった五十嵐紀男は後に「ありゃりゃ、認めちゃった。これは大変だ、と。初めは何らかの政治的謀略じゃないのか、と疑った」と振り返った。

 筆者はちょうど、都内の右翼団体の事務所に取材に行っ…

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