著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(157)「東京佐川元社長が1人で5億円を運んできたという供述もウソ」

公開日: 更新日:
1990年2月の総選挙。自民党の海部首相(右)と小沢幹事長(C)共同通信社

 金丸信の金庫番秘書の生原正久は、5億円闇献金について時期だけでなく、東京佐川元社長の渡辺広康からの受け渡しの場面も、供述調書は事実に反すると語る(太字は「法と経済のジャーナル」から引用)。

 池上検事から、5億円の受領と配布の日にちを特定してくれ、といわれた。90年1月は…

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