東証改革で市場激変! グロース市場上場維持リスク…約170社こそ「買い」
銘柄の見極め方
23年は、PBR(株価純資産倍率)1倍割れの企業が話題になり、企業価値と比較して、株価が低い状態(割安)にある大企業割安株(バリュー株)が大きく注目された。このような株が買われ、値頃感が薄まれば早晩、グロース市場に目は向く、と嶺井氏は予測する。
では、グロース市場のインデックス(指標)買いはどうか。
「成長した企業は、グロース市場から卒業して、違う市場に移ってしまう。だからインデックスが上がりにくいんです」
なので、グロース市場への投資は個別銘柄がお勧め。その際のポイントは「成長率」と「粗利率」だという。
「やはり成長しているかどうかが大事。売り上げが伸びていて収益を確保できている、薄利多売ではなく粗利率を引き上げているか、を見て銘柄を選定すべきです。40%成長を達成している会社もあります」
注意点は個人投資家が多いので、ボラティリティー(価格変動)が多く、逆張りが少ないこと、業績も変動が大きいこと。
これらの視点でグロース市場を眺めると、投資妙味があるかもしれない。