著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

理系卒社長が切り込む「花王」の聖域なき改革…看板商品ヘルシアもキリンに売却

公開日: 更新日:

 花王は1日、茶飲料「ヘルシア」のブランドと製造方法の知的財産権をキリンビバレッジに売却すると発表した。対象となるのはブランドと製造方法などの知的財産権、それに特定保健用食品と機能性表示食品の許可や届け出に関わる書類などで、売却後はキリンビバレッジが同じ「ヘルシア」ブランドで5つの製品の製造や販売を8月から始める。

 2003年に発売した「ヘルシア」は清涼飲料として初めてトクホ=特定保健用食品となった花王の「看板商品」。23年末までに累計31億本を売り上げた。

 しかし、伊藤園の「お~いお茶 濃い茶」やサントリー食品インターナショナルの「伊右衛門 特茶」などの競合商品が増え、ヘルシアの売れ行きも徐々に減少、国内緑茶市場のシェアは最盛期の5%台から23年は1%未満にまで落ち込んでいる。

 また、花王グループ全体の業績も2023年12月期まで5期連続で連結減益となる見通しだ。23年12月期の連結純利益は、過去最高だった18年12月期の4分の1程度の438億円まで落ち込んだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース