私欲の茂木幹事長vs私怨の麻生副総裁…自民裏金議員処分「御身かわいさ」の見苦しい舞台裏
安倍派・萩生田氏は軽く、二階派・武田氏は重く
茂木幹事長と萩生田氏の水面下での連携――。その一端を毎日新聞(3月28日付)が報じていた。3月13日の夜、茂木氏と萩生田氏が安倍派の当選1回生数人と永田町から距離のある東京・江戸川区の日本料理店で会食。江戸川区が地元の萩生田氏側近の安倍派中堅議員がセットしたという。そこで茂木氏は「今は守勢」と語り、安倍派議員らは、茂木氏が総裁選を視野に「攻めの時期」を見極めようとしているのではと分析し合ったらしい。
萩生田氏や安倍派議員らへの甘い処分に、茂木幹事長の私欲が反映されているのは想像に難くない。
一方、二階派の武田氏については、急に厳しい処分案が出てきた。「党員資格停止」を強硬に主張しているのは麻生副総裁だという。こちらは私怨だ。
「麻生さんと武田さんは、地元福岡で勢力争いを繰り広げる犬猿の仲。首長選など選挙のたびに対立してきた。麻生さんは武田さんに、次の選挙を無所属で戦わせたいようです。何としても武田さんの影響力をそぎたいのです」(別の自民党関係者)
岸田首相も二階氏を追い込んで「不出馬表明」させ、岸田派会長の自身を処分しない流れをつくった。どいつもこいつも、御身かわいさに汲々とする。
裏金の真相究明そっちのけで、国民不在の権力闘争に明け暮れる醜悪な自民党。国民が政権交代を求めるわけだ。