為替理論は推し活と似ている? “たのきんトリオ”から金利差の動きを考える
たのきんトリオで誰が一番好き?
「私はトシちゃん」
「私はマッチ」
こんな感じで、この2人(田原俊彦と近藤真彦)の人気は高かった。よっちゃん(野村義男)もいるよ、忘れないで。昭和の会話である。
今も昔もアイドル、アニメ界は完全に人気商売だ。「推し活」とかなんとか言って、大金がつぎこまれたりする。
「このアイドルのDVD、レアなんで10万円するんだぜ」
そんな会話が飛び交うほどだ。ポケモンカードだって、貴重なものだと「億」を軽く超えたりする。ヘンな世の中になったものだ。こうやって人気が人気を呼び、超高値がついたりする。それに対して、ザコは紙くず同然。誰も見向きもしない。
これは為替の世界とちょっと似ている。それは高金利通貨の方が、人気が高いということだ。4%のドルと1%の日本円。明らかにドル金利の方が高い。だから、足元でドル高・円安になった。ドルさえ持っていれば「金利+為替差益」で、二重でおいしかったわけである。トシちゃんとマッチ──これさえ推していれば良かったのだ。