“パリピ”小泉進次郎氏の資金源はほぼパーティー…3年で1.8億円、利益率9割近い荒稼ぎ

公開日: 更新日:

「政治改革」「聖域なき規制改革」「人生の選択肢の拡大」──。史上最年少の自民党総裁を目指す小泉進次郎元環境相(43)は、3つの改革の「1年以内に実現」を明言。すっかり改革者気取りだが、言行不一致も甚だしい。党内屈指の集金力を誇る進次郎氏の収入源の柱は、政治資金パーティー。党内きってのパーティーピープルでもある。「パリピ進次郎」に政治改革はムリな話だ。

【写真】この記事の関連写真を見る(35枚)

  ◇  ◇  ◇

 進次郎氏は6日の出馬表明会見で真っ先に政治改革を掲げた。「政策活動費の廃止」「旧文書交通費の公開と残金の国庫返納」を訴えたが、裏金事件の温床となった政治資金パーティーの問題には、ひと言も触れなかった。

 それもそのはず。直近で最も新しい2022年分の政治資金収支報告書によると、進次郎氏の資金管理団体「泉進会」の年間収入は9091万1466円。うちパーティー収入は8616万円で、実に約95%を占める。

 政党交付金や企業・団体献金などの受け皿である政党支部の年間収入約3000万円を上乗せしても、パーティー収入の占有率は7割を超えるのだ。進次郎氏は貴重な資金源を手つかずのままにしたいのだろう。

 驚くのは開催頻度の高さ。20年には14回企画し、コロナ禍で3回が中止に。翌21年もコロナ禍は続いたが、6~9月にオンライン形式での4回など計7回開いた。コロナ禍が静まった22年は堰を切ったようなパーティーラッシュだ。収入3500万円強と大規模の「政経文化パーティー」を1回、収入1000万円前後と中規模の「小泉進次郎セミナー」を5回、収入120万円程度の「進進会」を7回と計12回開催。同年10~12月は月に2度、11月を除くと2日間連チャンでパーティーを開いた。まさにパリピ進次郎氏の本領発揮である。

 22年までの3年間にパーティーで得た収入は総額1億8097万円。経費を引いた儲けは約1億4260万円で利益率は約79%に上る。21年9月に約80万円の儲けを出した「進進会」の利益率は88.5%、20年12月に約1500万円を荒稼ぎした「小泉進次郎モーニングセミナー」は同89%と、利益率が9割近いケースもある。ボロ儲けだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  2. 2

    大阪万博「ガス引火」の懸念は消えず 西ゲート付近喫煙所は設置断念も、たばこポイ捨てで…専門家が警鐘

  3. 3

    喫茶店の倒産が過去最多ペースに…昭和レトロブームでも存在意義薄れ、勝てる要素なし

  4. 4

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続

  5. 5

    メール定着で利用減…郵便局への「補助金」案に金融界が呆れ顔

  1. 6

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ

  2. 7

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  3. 8

    大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧

  4. 9

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  5. 10

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続