兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に
斎藤知事以下、職員が刑事告発される恐れも
百条委ではパワハラ疑惑を含む7つの問題が総括的に検証される予定。なかでも深刻なのは、自殺した元県庁職員の告発文に記されていた「斎藤知事のパー券押し売り」疑惑である。
「斎藤知事は昨年7月下旬、政治資金パーティーを開催したのですが、パー券を当時の副知事や県の信用保証協会理事長が、商工会などに大量購入させた疑惑が浮上しています。前回の百条委では、保証協会理事長がパーティーのチラシと協会の名刺を企業関係者に渡し『今度お願いしますね』と言ったことがあると証言。公務員の立場で知事のパー券の購入依頼をしたと受け取れる発言で、政治資金規正法に抵触する疑いがある。知事も問題を追及されるはずです」(県政関係者)
もうひとつは、自殺した元職員が公用PCに残した私的データがSNS上に拡散された「情報漏洩」問題だ。
知事選に出馬した「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首がSNSに投稿したことが問題視されている。
「斎藤知事は情報漏洩について『認識している』と言っていました。さすがに本人が漏洩させたり、指示することは考えづらい。とはいえ、誰かが漏らしたのは事実です。職員による情報漏洩を禁じる地方公務員法に抵触する可能性があり、県トップの斎藤知事もその責任を免れないのではないか」(同前)
百条委は本年度内をメドに調査結果を公表する予定。時期は来年2月議会の開会前になるとみられている。
調査の結果、違法性があれば百条委が議会に答申。議会が議決すれば、斎藤知事以下、刑事告発される職員が出てくる恐れがある。
斎藤知事が年越しそばを心静かにすすれるかは、まだ分からない。
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もはや斎藤知事本人は置いてけぼりで周囲が全国ニュースに登場する事態に県民は怒りの声をあげている。●関連記事【もっと読む】『《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり』は必読だ。