天皇の大義があれば何でもできるという「大善」の考え方

昭和6年から7年は昭和史が岐路を迎えたときであった。既述のように国内でのクーデター未遂事件、テロ事件が相次ぐ。国外の満州事変、満州国建国。ここにみられるのは日本が軍事を軸にした国家としての自立であった。その中心になった軍人、民間右翼の指導者はこのことを「昭和維新」と評した。むろ…
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