保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「伴食宰相」(8)社会党に所属した経歴を持つ自民党の総理として

公開日: 更新日:
日本社会党から立候補して初当選した鈴木善幸(当時、1947=昭和22=年4月10日)/(C)共同通信社

 昭和50年代の首相は濃淡の違いこそあれ、あの戦争に30代、40代で関わったが故もあるのだろうが、心中には「戦争は二度と繰り返さない」の信念を持っていた。特にC群の4人にはそれが共通していた。福田赳夫の率いる福田派(清和会)には、戦争の自省が希薄な政治家もいたためにハト派というべ…

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