シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(8)「玉砕」と「事変」

戦時用語の第2弾となるのだが、「玉砕」という単語について考えてみたい。戦時下でこの言葉は、「特攻」という語とともに最も頻度の高い用語であった。砕け散って玉と散る、というのが本来の意味であろうが、戦時下では相手側の攻撃を受けて兵士一人一人が死ぬまで戦うという意味で、この言葉が用い…
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