国民とズレまくる石破首相の政治感覚…進めるのは「国民に受けないこと」ばかり、差別主義者の参院候補は満面の笑みでお出迎え
その結果、国民生活がどうなったのかと言えば、実質賃金は減り続け、資源高と物価高に苦しみ、想定より15年も早く少子高齢化を招くなど、今や「滅び」に向かってまっしぐらだ。
「国民に受ける」ことはしないが、「財界や大企業、富裕層に受ける」ことには力を尽くす。過去最高の税収を更新し続けているにもかかわらず、法人税率は引き下げられたままで、金融所得課税も手付かずだ。SNS上で《大企業や富裕層に受けることばかりやっているから、国や国民が滅びているのでは?》との声が出ているのも当然ではないか。
■「差別発言」も「裏金」も容認したと言っているに等しい
さらに石破首相は9日の党大会で、「国民の皆さまは政治を信じていない。そのことをひしひしと感じている」と言っていたが、国民は「政治」を信じていないのではなく、「自民党」を信じていないのだ。それは党大会で、今夏の参院選比例代表の公認候補として前衆院議員の杉田水脈氏(57)の名前が呼ばれた状況からも言えるだろう。
杉田氏といえば、国連女性差別撤廃委員会の参加者を「アイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などとブログで侮辱し、2023年に札幌法務局などから「人権侵犯」と認定された人物だ。過去の差別発言を指摘され、22年12月には総務政務官(当時)も更迭された。