東京メトロ駅員が持ち主装い落とし物ネコババ…窓口担当者が悪質“成り済まし”を見抜いたワケ
警察の調べに対し、「お金が欲しかった。家具の購入や飲み会の費用などで一気に手元の金がなくなり、やってしまった。昨年、運転免許証を拾い、悪用を思いついた。自分だとバレないように使った」と供述している。
落とし物が見つかれば、普通はうれしいものだが、米田容疑者の場合、遺失物を受け取る際も、うつむいたままで喜んだりしなかった。その様子を窓口の社員は見逃さなかった。
「取扱所の社員が遺失物を返還した際、挙動不審な点が見受けられたため、監督者が社内のシステムで返還者の記録と社員の遺失物検索履歴を調べました。たまたま、同じ名前の人物に過去にも複数の遺失物が返還されていたことが分かった。そのすべての遺失物を当該社員が検索していた記録が残っていたため、おかしいなということで調査を開始。犯行2日後の4月30日、返還者のセキュリティーカメラの映像を確認したところ、元社員がお客さまを装って返還請求に来ていたことが判明しました。このような悪質な行為は許されず、厳しい処分をしております」(東京メトロ広報部担当者)
一時の小遣い欲しさで「落とし物」に手を付け、安定した給料が保障される職を失うとは、マヌケとしか言いようがない。