大阪公立大「青酸ソーダ」紛失事件 盗んだ大学院修了生オドロキの動機とズサンな管理体制

公開日: 更新日:

 父親もさぞ複雑な心境だろう。

 大阪公立大の研究室で「青酸カリ」(シアン化カリウム)と「青酸ソーダ」(シアン化ナトリウム)が入った瓶2本(それぞれ25グラム入り)が紛失した事件。青酸ソーダを盗んだとして28日、窃盗の疑いで大阪府警捜査3課に逮捕された同大大学院の修了生、竹林尚志容疑者(30)は動機について、「父親を殺害するために研究室からシアン化ナトリウムを盗んだ。就職のことで口うるさく言われるのが嫌やった」と供述しているという。

 昨年8月上旬、当時大学院生だった竹林容疑者は学生証を使い、研究室内にある専用ボックスから保管庫の鍵を取り出した。

 保管庫を開け、青酸ソーダの瓶からスプーン約2杯分を持ち出し用としてチャック付きのポリ袋に入れ、自宅に持ち帰った。青酸カリと青酸ソーダの瓶2本については、「研究室に捨てた」と話している。

 同大は今月16日、計160~250人分の致死量に相当する青酸カリと青酸ソーダが紛失したことを公表した。最後に確認したのは昨年6月下旬で、今年5月2日、棚卸し作業の際、初めてなくなっていることに気づいたという。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された