大阪公立大「青酸ソーダ」紛失事件 盗んだ大学院修了生オドロキの動機とズサンな管理体制

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 父親もさぞ複雑な心境だろう。

 大阪公立大の研究室で「青酸カリ」(シアン化カリウム)と「青酸ソーダ」(シアン化ナトリウム)が入った瓶2本(それぞれ25グラム入り)が紛失した事件。青酸ソーダを盗んだとして28日、窃盗の疑いで大阪府警捜査3課に逮捕された同大大学院の修了生、竹林尚志容疑者(30)は動機について、「父親を殺害するために研究室からシアン化ナトリウムを盗んだ。就職のことで口うるさく言われるのが嫌やった」と供述しているという。

 昨年8月上旬、当時大学院生だった竹林容疑者は学生証を使い、研究室内にある専用ボックスから保管庫の鍵を取り出した。

 保管庫を開け、青酸ソーダの瓶からスプーン約2杯分を持ち出し用としてチャック付きのポリ袋に入れ、自宅に持ち帰った。青酸カリと青酸ソーダの瓶2本については、「研究室に捨てた」と話している。

 同大は今月16日、計160~250人分の致死量に相当する青酸カリと青酸ソーダが紛失したことを公表した。最後に確認したのは昨年6月下旬で、今年5月2日、棚卸し作業の際、初めてなくなっていることに気づいたという。

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