死亡した元兵庫県議めぐる立花孝志氏の発言を県警本部長が完全否定&異例の言及…いよいよ“ガチ捜査”に突入か
県警トップが個別案件について捜査着手の有無や状況を公の場で明らかにするのは極めて異例だ。通常であれば「お答えを差し控える」と詳しい説明を避けるだろう。それが「遺憾」とまで踏み込んだのだから、出席した委員らは驚いたに違いない。
さらに「名誉棄損で取り調べてほしい」と委員から質問された県警の藤森大輔刑事部長も、こう答えた。
「県知事選に関していろいろな出来事が起きている。その中には告訴・告発の形で、警察に処罰を求めるものもあるのも事実」と言い、「受理した告訴・告発事案、その他の事案も含めて迅速に捜査を行うべく、事案の概要や証拠を早期に把握して順次捜査し、法と証拠に基づいて適切に対処してまいりたい」
通常の警察対応なら、「法と証拠に基づき適切に処理する」と繰り返すのが一般的。なのに、ここでは「知事選」をめぐる告訴・告発についてまで触れていた。果たしてどんな意味があるのか。
「県警が知事選問題で本腰を入れてガチ捜査に突入するという意思の表れではないか。さらに立花氏に対する告訴・告発状は昨年に提出されていて、可能性の問題とはいえ、早期に動いていれば新たな犠牲者を出すことは防げていたかもしれない。ここで警察が動かなければ、やりたい放題になりかねないという危機感もあるでしょう」(兵庫県政担当記者)