マー君欲しさにメジャーが大幅譲歩 「新入札制度」10月末までに合意へ
というより、田中がいるからこそ、米球界は妥協するのだという。
田中の入札金は史上最高額の60億円とも、それ以上ともいわれる。メジャー球団のスカウティングリポートには「制球力とフォークの落差と精度はダル以上」と記されている。
そんな評価を改めて裏付けたのが19日(日本時間20日)、ア・リーグ優勝決定シリーズのMVPを獲得したレッドソックス・上原浩治(38)の投球だそうだ。
同シリーズ5試合に登板して1勝3セーブ、防御率0.00。日本人選手としては初のMVP。救援投手がMVPに選ばれたのは同シリーズ史上3人目だ。ア・リーグのさるスカウトがこう言った。
「上原も田中もフォークを操れる。ただでさえ日本人投手は評価が高いうえに、フォークを武器にするピッチャーはこれまでもメジャーで成功している。野茂も佐々木もそうだったしね。田中も彼ら同様、何種類ものフォークを投げる。通常の落差の大きなフォークに加えて、140キロ台のスプリットもある。フォークを投げる投手が少ないメジャーで、数種類のフォークは絶対的な強みになる」