マー君のメジャー挑戦に再び暗雲…楽天に悲鳴と怒号
15日未明、MLB(大リーグ機構)から日米で合意寸前だった新入札制度の取り下げを通達されたNPB(日本野球機構)。楽天・田中将大(25)のメジャー挑戦に再び暗雲が立ち込めてきたが、たまらないのは楽天球団も同じである。エースの去就問題の長期化は、来季に向けたチーム編成に重大な影響を及ぼす。
<選手会ふざけるな!>
「現在アジアシリーズに出場中の楽天は当初、同シリーズ終了直後にも田中のメジャー移籍手続きを開始。並行して来季の補強に着手する予定だった。もちろん、その補強費用は田中の入札金をアテにしていた。“田中マネー”を念頭に置いて、『(先発、抑えの)外国人投手を2人は取る!』と明言していた星野監督は、西武からFAした片岡の獲得にも名乗りを上げると言っていた。今回のことでペンディングせざるを得ない案件も出てくる。頭を抱えているはずです。原因をつくった選手会に、ふざけるな!という心境でしょう」(球界関係者)
田中の移籍がまたぞろ暗礁に乗り上げた今、楽天は「田中の残留」というシナリオも想定せざるを得ない。これは球団の金庫も直撃する。田中の今季年俸は4億円。仮に楽天に残ることになった場合、シーズン無敗(24勝)とチーム日本一の原動力という活躍を考えれば、最低でも5億~6億円の年俸を用意する必要が出てくる。