巨人の若手内野手 みんな“外野へコンバート”の戦々恐々
巨人は20日、春季宮崎キャンプの一、二軍メンバーを発表した。
新戦力の大竹、片岡、井端、ドラフト1位ルーキー小林(日本生命)が順当に一軍スタートとなったのとは対照的に、昨季、二塁でブレークした中井大介(24)は二軍スタート。しかも、外野に転向することが決まっている。
川相ヘッドコーチは先週のスタッフ会議終了後、「監督の考え。チームバランスを考えて、まずは外野でということ。二塁は細かい動きがあるし、(故障明けの)足の負担を減らす意味でもね」と理由を説明していた。
中井は昨季、プロ入り最多の48試合に出場し、4本塁打、17打点、打率.324。負担を減らし打撃力を生かすため、と言えば聞こえはいいが、要するに、このオフに加入した二遊間の片岡と井端の補強組に外野へはじき出された格好だ。
原監督は毎年この時期になると、同じく二軍スタートとなった08年のドラ1大田泰示(23)と中井を将来の「4番・三塁」候補として競わせてきた。そんな時代も今は昔。大田も数年前、守備に難があった内野から外野へコンバートされたものの、中軸どころか一軍に定着すらできていない。