「虎視眈々と狙う」巨人・井端のヤル気に原監督は心中複雑?
さっそく道に迷った――。中日から巨人に移籍した井端弘和(38)が10日、川崎市のジャイアンツ球場デビューを果たした。自主トレを公開する予定が、迷子になってしまったことを明かした。やっと到着すると、球団職員などに挨拶回り。「緊張した」と新天地での再起を振り返ったものの、「開幕から出られると思っていない。シーズンが終わった時にレギュラーになっていれば。虎視眈々と狙いたい」とこちらは力強く、正遊撃手の坂本に宣戦布告した。
昨年10月に右足首と右ヒジの手術を受けたが、この日はダッシュやキャッチボールなどを行うなど、順調な回復ぶりをアピール。「例年よりもだいぶ早い。投げる方もストレスを感じることなく投げられている」と明るい表情だった。
坂本の遊撃はこれまで巨人の“聖域”だった。それが、昨季は打率.265、12本塁打、54打点と低迷。原監督は坂本について「復活しなければレギュラーを取れない環境にしたい」と系列紙のインタビューで厳しく突き放している。これまで阿部、村田、長野、坂本の4人を「枢軸」とし、レギュラーは確約されていた。それなのに、坂本だけが「白紙」だというのだから、よほどのことだ。