公益法人協会トップに聞く 「相撲協会の認可取り消しは?」

公開日: 更新日:

 全柔連の上村前会長はその直後に辞任。つまり発覚から勧告に至るまで6カ月かかっている。

「認可取り消しとなれば、1年以上はかかるでしょう。ただ、反社会的組織とのつながりが明らかになるなどすればその限りではない。公益法人の理事長が暴力団(の構成員)だった、なんて場合は即取り消しです。ある公益法人では、役員が暴力団とゴルフをしていたことが判明。公益認定等委員会が報告要請を行い、その役員は辞職となったケースもあります」

 それでも相撲協会はすでに公益財団法人として認可された。

 政府筋の事情通は「少なくとも、X氏に関する調査は行われるはず」とこう続ける。

「仮に相撲協会が新体制に移行後も、そのX氏が協会内に残っていた場合は、行政庁も看過できない。まずは相撲協会を調査し、水面下で相撲協会側に事実確認などを行うでしょう。それでも不十分ならば報告要請となる。ただし、X氏は理事長の右腕といっても、理事や評議員などの役員としての肩書は持っていない。行政庁が問題視したところで、相撲協会が『すべては個人の暴走』とX氏を切り捨てれば、それで手打ちになりかねない」

 できたとしてもX氏のクビまで。お役所仕事じゃ、デタラメだらけの相撲協会は裁けないということか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動