九重親方を“実弾”で落選させた北の湖理事長「側近」の狙い
「不徳の致すところです」
31日の理事選で落選した九重親方(元横綱千代の富士)は、報道陣にこうコメントした。
現役時代は史上2位の優勝31回、国民栄誉賞も獲得したナンバー2の事業部長とはいえ、幹部としての能力は疑問視されていて、人望があるわけでもない。「不徳の致すところ」には違いないものの、落選の理由はそれだけではない。
そこには北の湖理事長の右腕といわれ、パチンコメーカーから裏金をもらったX氏の謀略があった。広告代理店経営者で、X氏に裏金を渡したA氏が1月31日付日刊ゲンダイ本紙でこう言っている。
「X氏の理事選での狙い?ずばり九重親方の失脚です。協会の実質ナンバー2で、X氏のやり方に猛反対しているからです。X氏にとっては目の上のタンコブ。だから理事選で落選させ、その影響力をそごうとしている。友綱親方がなぜ、理事選に出たかご存じですか? 実はX氏がそうするように仕向けたからなんです」
落選した九重親方が5票だったのに対し、最下位で当選した友綱親方は7票を獲得。選挙にあたって友綱親方を擁立したX氏は、友綱親方への票を買いあさったというウワサまである。