片岡、井端と争う巨人・坂本 「レギュラー落ちの危機感」を語る
昨年は打率.265、12本塁打、54打点。一時は打順が7番まで落ち、終盤はスタメンを外されることもあった。19歳で巨人遊撃のレギュラーを獲得してから6年。足首の故障などもあり、個人的には「最悪」のシーズンだった。オフには原監督の強い要望で、ポジションのかぶる片岡(31)と井端(38)を獲得。指揮官は不動だった坂本のレギュラーを「白紙」と言っている。尻に火がついた坂本を直撃した。
■「故障でヒザ上が2センチも細くなった」
――今年のキャンプは最後まで残って特打を行うなど、原監督やコーチ、報道陣が「去年より相当多く練習している」と感心した。
「それは大きな勘違いです(笑い)。全然変えてないっすもん、練習量。特守がちょっと多く入ったくらいで、打撃の量は全然変わっていない。もともと、練習は長い方だったんで。意識して変えるほど多くなってません」
――昨年の不振の原因は?
「下半身の粘りがなかったなあと。そこから打撃がおかしくなってきたと感じていた。今年は下半身のトレーニングを意識してやるようにしています。ウエート(トレーニング)ですね。シーズンが終わるとチームで(体のさまざまな)数値を測るんですけど、足が細くなっていました。途中(9月ごろ)でケガをしたんで、ウエートやランニングができなかった時期があったから、細くなっているだろうなと思っていた。シーズン後半に調子が悪かったのと関係しているのかなと。やっぱり下半身が大事なんだなと。細くなったのはヒザ上。2センチくらい。それが関係したのか、していないのか分からないですけど、その反省を生かそうと思っています」