昼も夜も一変 「独身貴族」巨人・坂本が抱える“危機感”
「一番変わったのはこの男」とナインは口を揃える。
これまで不動の遊撃手だった巨人の坂本勇人(25)。昨季は打率.265、12本塁打、54打点と不本意な成績で、同じ二遊間を守る井端、片岡が加わった今季はレギュラーが確約されていない。危機感からか、これまでのキャンプとは一変したのだ。
午後2時には終わる全体練習後に主に特守をこなし、室内練習場へ。そこからさらに午後6時ごろまで居残って打ち込むのが日課となった。一軍の選手の中で宿舎に戻るのはだいたい最後。自ら「気分屋」と言う坂本は昨年までは、残って打つ日もあれば、とっとと帰る日もあった。要は気分次第なところがあった。少なくても毎日、自主的に居残りするタイプではなかったが、この変わりよう。原監督は第1クールの総括で「目に付いた選手?強いて名前を挙げるなら(坂本)勇人だね」と“MVP”に挙げたほどだ。
宿舎に戻っても30歳未満の選手は全員「スイング」といわれるコーチ監視の素振りが課せられている。もちろんこれも主力の長野らと共に参加。一日中バットを振っていることになる。