中継ぎがアキレス腱に…マー君の勝ちを左右する“分業制度”
「開幕後、仮にタナカがいい投球をしても勝ち星につながるかは別問題だろうね」
こう話すのは、ヤンキースを取材するニューヨークメディアのひとり。「降板後にリリーフ陣が失点を重ねて、タナカの勝ちをフイにする可能性が高い」と言うのだ。
ヤンキースは昨季、救援陣に悩まされた。守護神のリベラ、セットアッパーのロバートソンは安定していたものの、そこにつなぐまでに試合をひっくりかえされるケースが目に付いた。
リベラが引退した今季は、昨シーズン以上に不安が募る。昨季70試合で5勝1敗3セーブ、防御率2.04のロバートソンがリベラの後釜の抑えに回るため、ストッパーにつなぐまでの中継ぎ陣がいよいよ手薄になる。
レッドソックスから移籍のソーントン(防御率3.74)に加え、ケリー(4.39)、クレイボーン(4.11)らでまかなう予定も、彼らの防御率はいずれも3点台後半から4点台。これでは6回100球前後で降板する先発陣も安心してマウンドを託せないだろう。
■先発と中継ぎがギスギス