初登板を境に一変…マー君に“すり寄り”始めたヤ軍ナイン
ベネズエラ出身で、とにかく陽気。それまでは日本のメディアに質問されて答えるという図式だったのに、初登板以降は自ら進んで日本人記者に質問する。顔見知りの記者をつかまえ、「日本ではどういう配球で抑えてきたのか?」などと聞いているのだ。
日本語習得用の教材を手にしたときも、セルベリは「まずタナカとコミュニケーションを取りたい。どういう人間なのかを知りたい。そのためには語学も必要だ。オレは頑張って覚えるよ」と喜々として話した。
■ビデオルームにこもって
一方のマッキャンは教材を受け取った後、「日本語よりまずは彼の投球をしっかりと把握することが大切だ」とコメントした。
田中の「投球をしっかりと把握」するためなのか、ロスチャイルド投手コーチとともにしばしばビデオルームにこもって田中の日本時代の映像に見入っているという。動と静。タイプは異なっても、自分が田中の女房役を務めようと、捕手2人が火花を散らしている。
「マッキャンは昨年のシーズンオフ、右肩を手術した影響もあり、まだ万全とは言い難い。今季はDHでの出場が増えるとみられているので、セルベリにもタナカと組むチャンスは十分ある」