社長謝罪も…杜撰さを露呈したミズノの統一球「管理能力」
そもそも11年から導入した統一球は、WBCなどの国際大会で使用される米・ローリングス社の反発係数に近づけることが基準とされた。球団間で違うメーカーのボールを使用すると不公平が生ずるからだ。
そこでNPBは、ミズノ製の低反発の統一球を採用したのだが、昨年、ボール仕様が密かに変えられ「飛ばないボール」が「飛ぶボール」になっていたことがバレた。球界で大問題となり加藤コミッショナーの首が飛んだ。
あれだけ大きな騒ぎになった統一球なら、今季は反発係数の検査・管理は厳しくなると思っていたら、いつの間にか「飛ぶボール」になっていた。
ボールの反発係数が決められている以上、基準外なら「インチキボール」ということになる。「12球団で使えば不公平ではない」などという理屈は通らない。基準がある以上、厳守しなければ決められた数値は意味をなさない。基準外のボールで試合が行われ、作られる記録だってある。それらをどう判断するのか。
ファンは金を出しているのに、インチキな野球を見せられる……。おかしな話だ。