細貝、豊田が“サプライズ落選” W杯代表選出の魑魅魍魎
「コーチからアドバイスを聞くことはあるが、最終的な判断は監督自身が下す。もっとも、これはあくまで一般論です。W杯代表選手選びというのは、それこそ魑魅魍魎が跳梁跋扈する世界というのか、いろいろな人物がさまざまな思惑から代表選びに“雑音”を入れてドタバタ劇を引き起こしてきた」
■98年はカズ、02年は中村俊輔落選
98年フランス大会で最大のサプライズは、大会直前の「三浦カズの代表メンバー落選」である。
W杯の予選中にコーチから昇格した岡田監督は「W杯の選手起用のシミュレーションを何百回とやったが、カズを使う場面はなかった」とカズ落選の理由を話したが、最終決断を下す際に「チームの王様・中田ヒデの意見に唯々諾々と従った」(消息通)という。
「FW陣の中でカズと呂比須は足が遅いのでボクのラストパスのスピードに付いてこられない。プレーの相性の良い城と俊足の岡野の2トップがベスト。ヒデは岡田監督にこう進言。そのまま受け入れられた」(消息通)
4年後の02年日韓W杯では、背番号10を背負って日本代表を牽引した中村俊輔のサプライズ落選に日本中が仰天した。