ザック日本の「攻撃的スタイル」に専門家が「絵空事」と警鐘
ザッケローニ監督率いる日本代表が、本大会1次リーグC組でコートジボワール、ギリシャ、コロンビアを相手にどんな戦いを見せてくれるのか、今から期待は膨らむ一方だが、指揮官が「世まい言で代表チームやサッカー関係者を不安にさせている」(サッカージャーナリスト)という。
実はザッケローニ監督は、最近になって「W杯で相手にどう対処するのかを考える前に、<まずは自分たちのやりたいサッカーをやりたい>とか<何点取られても構わない。得点が相手よりも多ければ勝てる>といった趣旨の発言をするようになった」(前出のジャーナリスト)という。
ドイツサッカー協会公認S級ライセンス保持者の鈴木良平氏が「あまりにも非現実的なコメント。にわかに信じがたい」とこう続ける。
「ザッケローニは、自分たちのやりたいサッカーとして<攻撃的なスタイル>で戦いを挑み、点の取り合いに持ち込んで勝ち点を稼ごうとしているようですが、対戦相手との力関係をシビアに判断すれば、それが非常に難しい作業であることは明らかです。日本代表が勝ち点を奪うには、<ポゼッションサッカーでボール支配率を高め、相手の攻撃時間を少なくする><選手全員が90分間ハードワークし、強烈プレスをかけ続けて相手に思うようにプレーさせない>に尽きます。桧舞台で世界の強豪を相手に<たくさんゴールを決めれば勝てるでしょ>と言うには、そもそもチームに強力ストライカーと強靭DFがいないと話にならないが、残念ながら日本代表には見当たらない。絵空事のようなコメントを発するメンタリティーには、不信感を抱かざるを得ない」