W杯放映権は総額400億円? 1次L敗退なら民放マッ青
13日(日本時間)開幕するサッカーW杯だが、ハラハラしながら日本代表の行方を見ているのがテレビ局だ。
今回のW杯でNHKと民放のジャパンコンソーシアム(JC)が払うテレビ放映料は全64試合で400億円ともいわれている。もっと安いという説もあるが、400億円とすれば1試合当たり6億2500万円。しかも、試合中継は深夜から早朝、午前中。日本戦以外の高視聴率は厳しいともっぱらだ。
前回の南ア大会の放送権料は約260億円だった。その時ですら民放局からは「採算が取れない」との声が上がっていた。それが今回は一挙に1.5倍増だ。これで決勝トーナメント進出を逃せば、テレビ局も真っ青だろう。
日本戦は高い視聴率が取れるといっても(10年のW杯は夜11時開始の日本―カメルーン戦が45.2%)、1次リーグ敗退なら3試合しかない。民放(日テレ、テレ朝)が中継するのは2、3戦目の2試合だけ。外国同士の試合ではスポンサーもつきにくい。
オリンピックの放送権料はIOC(国際オリンピック委員会)と開催都市が分ける。比率は51%と49%。ならば、20年の東京五輪の放送権料はいくら高くても、広く言えば半分は日本に還元されるが、W杯は払うだけである。