すでに動きだしているザック後任探し 有力候補はこの3人
サラゴサの監督時代には、EL(欧州カップウイナーズカップ=当時)とスペイン国王杯を制覇し、02年に就任したベティスでは、欧州トップといわれた超攻撃サッカーで一時代を築いた。前出の中山氏がこう言う。
「専門誌の記者時代にベティスのホームで試合を観戦し、そのファンタスティックな攻撃サッカーに感銘を受けた。当時の指揮官フェルナンデスに取材を申し込むと快諾してくれて、クラブハウスでじっくり話を聞いた。柔和で気さくな紳士。話し方も丁寧だし、自身のサッカー哲学を理路整然と語ってくれた。人柄的にも日本の代表監督に適しているという印象が強い」
■50代中ばまでという「年齢制限」
大穴として前出の中山氏は、セビリアで指揮を執っているスペイン人監督ウナイ・エメリ(42)を挙げる。
06年に2部アルメリアを率いてクラブ史上初の1部昇格を実現し、08年に強豪バレンシア監督に引き抜かれた。就任時は36歳。クラブ史上最年少監督である。ここでCL3回出場など輝かしい戦績を残した。13年にセビリアの監督に就任すると1年目(13―14年シーズン)のELを制覇。オフにクラブと契約延長のサインを交わした。