アマゾン気候の悪夢…有力国GL敗退“陰の主役”はマナウス

公開日: 更新日:

 この1次リーグ、陰の主役は、マナウスにあるアレナ・アマゾニアだったかもしれない。

 アレナ・アマゾニアでは、グループDのイングランド対イタリア、グループAのカメルーン対クロアチア、グループGのアメリカ対ポルトガル、そしてグループEのホンジュラス対スイスの4試合が行われた。グループ最終戦となったホンジュラス、スイスを除いた6カ国中、じつに5カ国が次の試合で敗れている。

 そして決勝トーナメントに進出したのは、アメリカのみ。中でも有力国と目されていたイングランド、イタリア、ポルトガルは1次リーグで姿を消した。

 筆者もかつてマナウスに2週間滞在したことがある。そのときは連日40度になり、日中は外を歩くことさえできなかった。サンパウロはもちろん、リオデジャネイロやレシフェとも違う種類の暑さは、暴力的だった記憶がある。このアレナ・アマゾニアはいわく付きのスタジアムだった。

■イタリア代表はピッチに不満

 マナウスは550万平方キロに及ぶジャングルの中にぽつんとある街である。有力なサッカークラブもなく、スタジアムを新設しなければならない。競技場の建設費は異例の4億9950万レアル (約230億円)と見積もられた。建設費が高騰したのは、マナウスが孤立した街であるため、全ての資材をアマゾン川を使って運び込まなくてはならなかったからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動