アマゾン気候の悪夢…有力国GL敗退“陰の主役”はマナウス

公開日: 更新日:

 アマゾンの自然はダイナミックである。突然の豪雨、川の増水が輸送を阻んだ。また、終日工事が出来るのは年の半分、乾期のみ。その乾期でさえ、大雨が降り落雷が伴う。街は水浸し、あるいは停電になり工事は中断を余儀なくされた。結果としてスタジアム建設費は6億6950万レアル (約308億円)に膨れあがった。

 W杯出場国は、どこも厳しい予選を勝ち抜いてきており、弱い国はない。だからこそ、細部で差が出る。けた外れの高温多湿、もろい芝――。アレナ・アマゾニアを割り当てられた国は悪運に取りつかれたようなものだった。 アレナ・アマゾニアで試合をしたイタリアの選手たちは、ピッチのコンディションが悪いと不平をこぼしていた。

 G組最終戦はドイツ対アメリカだった。マナウスから来たアメリカの選手の動きはやはり良くなかった。それでも優勝候補の一角、ドイツに0-1と粘り、得失点差でポルトガルを抑えて決勝トーナメントに駒を進めた。まだアメリカはサッカーの世界では目立たない。しかし、しぶとい力があることをアレナ・アマゾニアは照らし出した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動