巨人・内海の遠い“完全復活” ベンチとの信頼関係崩壊も
今季は10試合目の登板でようやく初勝利。さあ、巻き返しだ、というところで今度は左肩痛に見舞われた。6月5日に登録抹消されて今月4日に一軍合流したものの、専門家の目には、完全復活はまだ遠い、と映ったわけである。
■酷な降板劇
その一方で高橋氏は、こんな印象も持った。
「内容がよくなかったとはいえ、3回3分の2での交代は内海の側からするとちょっと酷だとも思う。久々の先発という重圧、エースのプライドを考慮すれば、<この試合はおまえに預けた。4失点までは目をつむる>くらいの鷹揚さがベンチにあってもよかった。内海は後半戦で働いてもらわなければいけない投手。厳しく接して発奮させるのもひとつの手なら、信頼感を示して意気に感じさせるのもひとつの方法です。重圧と不安を感じてマウンドに上がったはずの内海を代えるなら、せめて無失点に抑えたイニングにし、少しでもいいイメージを持って次の登板に備えさせてもよかったと思います」
今季は開幕投手を菅野に奪われ、本来は9日だった復帰登板もその菅野のスライドによってここまで先延ばしになった。そのうえ四回途中で交代。完全復活よりベンチとの信頼関係が崩れる方が先かもしれない。