スポンサー集めか…協会が代表監督人事をやたらと急ぐ事情

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「本末転倒。これに尽きます」とサッカーライター・平野史氏が悲憤慷慨しながらこう続ける。

「歴代最強といわれた日本代表はブラジルで1勝も出来ず、世界トップと大きなレベル差があることを満天下に示した。それだけに新監督を探す前にW杯で惨敗した理由を探し、さらにはベスト16入りした南アW杯からの4年間、ザック日本は何をしてきたのか、じっくり検証しなければなりません。その上で日本代表は今後、どういった方向性のサッカーを目指すのか、そのことを決めた後で監督候補をリストアップし、十分に吟味しながら選定する作業が必要です。なのに9月5日の日本代表戦に間に合うように決めたい――では拙速に過ぎる。原委員長の見識さえも疑います」

 原技術委員長には、4年前の苦い経験がある。

 10年W杯終了後、意中のスペイン人監督との交渉が決裂。そこで「第4候補だった」(サッカー関係者)ザッケローニと交渉を進めて基本合意に達したものの、同年9月4日と同7日のキリンチャレンジカップまでにザッケローニの就労ビザが間に合わなかった。苦肉の策で原委員長が代行監督を務めたが、当然のことながら、スポンサー集めに難渋してしまった。

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