CS進出諦めムードも…小川の好投がヤクルト唯一の救い
打球を受けて右手を骨折していたヤクルトの小川が復帰2戦目に魅せてくれた。
21日の広島戦に先発。3点リードの三回、2死満塁のピンチを招くも、エルドレッドの内角に146キロの直球をズバッと投げ込み空振り三振。胸のすく投球でスタンドを大いに沸かせた。
八回には、そのエルドレッドに2番手カーペンターが30号2ランを浴びるもヤクルトは辛勝。7回6安打無失点の小川は4月11日(DeNA戦)以来の4勝目。久々のお立ち台では「とにかくスタートが大事と思って後悔のないピッチングをした。全力を振り絞ることだけを考えて投げた」と淡々と答えた。
ヤクルトは今季も主力に故障者が続出。昨季60本塁打の日本記録を樹立したバレンティンは左アキレス腱痛が回復し、13日から一軍に戻ってきたが、以後の5試合は2安打、0アーチとサッパリだ。
最下位に低迷するヤクルトは、すでに首位巨人とは13・5ゲーム差。3位広島にも8・5ゲームも離され、ストレスがたまる一方のファンは早くもクライマックスシリーズ進出も諦めムード。猛暑のナイター観戦で、うまいビールが飲めるのはライアン小川の登板日しかない。