目玉は誰? プロスカウトが見た夏の甲子園「注目投手」

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■20奪三振右腕には意外な評価

 東海大相模(神奈川)の2年生右腕、吉田凌はどうか。県大会決勝で大会タイ記録となる20三振を奪い、一躍、今大会の主役候補になった。在阪球団の関東地区担当スカウトが言う。

「兵庫北播シニア時代から140キロを投げるスーパー中学生としてプロのスカウトの間でも名が通っていた。181センチ、72キロの体から投げ下ろす直球はMAX145キロ。縦に鋭くフォークのように落ちるスライダーは確かに高校生じゃちょっと打てない。ただ、直球の質は1年生のときの方がはるかによかった。2年生になって真っすぐで空振りが奪えなくなったのが気になる。20三振の決勝戦もほとんどがスライダー。本人も直球は打たれると自覚しているから、スライダーを多投する。見逃せばボール球というのが多いから、見極められたら苦しいかも。東海大相模には140キロ超の直球を投げる投手が吉田のほかにあと3人いる。吉田ひとりに頼る必要がないというのは、チームとしては大きいですけどね」

■甲子園でバケそうな大分の佐野投手

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