著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

コピペ総理大臣・安倍晋三に告ぐ「原爆忌の挨拶文は自分の言葉で喋れ!」

公開日: 更新日:

 さすがに雨中学徒動員壮行会に学習したとみえて甲子園開会式は台風で2日順延となった。選手諸君が風邪でもひいたら本末転倒。

 それでも作新学院の主将は、しっかりと自分の言葉で宣誓した。

 いろいろやることも多かろうて。マイクの前に立つことばかりが仕事じゃなかろうことはよ~う分かる。しかしな安倍晋三、せめて広島、長崎の原爆忌の挨拶は、自分の言葉で喋ったらどうだったい? おまえはオリンピック招致のIOCにおけるスピーチは何も読まなかったと思っていたぞ。

 実際は演台両脇に据えられた透明なアクリル板に映し込んだカンニングペーパーを読んでいただけだったと分かって以来、どうせおまえは自分の言葉を持たぬコピペ野郎なんだと知れた。だが、せめて原爆忌の挨拶文はコピペを読まずに丸暗記ぐらいしろや。

 同じ夏に、作新学院のキャプテンと総理大臣は、生きものと操り人形ぐらいの差があったな。

 長崎は雨だった。夏の総理大臣はコピペを読むばかりか、挨拶の数分間ぬれる覚悟もありはせぬ。七七七五の都々逸で笑ってやろう。

「涙にぬれる原爆忌さえ、ぬれたくないので雨合羽」

 うわ、なっさけねえこと!

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