DeNA快進撃 「脱・お荷物球団」どころかCS出場に現実味
DeNAファンも、「優勝は無理でもAクラスなら……」といった欲が出てきたのではないか。
先発久保が中日打線を7回10安打2失点に抑え、同僚の井納に並ぶハーラートップの10勝目(5敗)を挙げた。34歳のベテラン右腕は、4年ぶりの2ケタ勝利。これでチームは3連勝だ。久保は「ヒットを打たれたけど、何とか抑えることができた」と言いつつも、「次、どう投げるかが大事」と気を引き締めていた。
■借金が4つまで減った
それにしても、このところのDeNAは強い。何しろ先週は、8年ぶりに巨人に3連勝。中畑監督や選手たちも信じられないという顔をしていたが、次のヤクルト戦にも勝ち越し、8月に入ってからは乗りに乗っている。これで4位中日とは1ゲーム差。3位広島にも3ゲーム差まで迫り、最大13あった借金も4まで減った。
DeNAの前身である横浜は、2005年の3位が最後のAクラス。08年からは屈辱の5年連続最下位で、ファンからは「横浜高校より弱い」とヤジられていた。そんなお荷物球団が、12年からDeNAとして生まれ変わり、昨年は5位となって指定席を脱し、今年はAクラスの夢を見られるところまできた。仮に3位になってCSに出れば、日本シリーズに出場できる可能性もある。
連日おいしい生ビールをグビグビやってるベイスターズファンの夢は、膨らむばかりだ。