猛打賞デビューのDeNAグリエル 評論家が見た「潜在能力」
「非常に満足しています。声援ありがとうございます」
DeNAの新助っ人・グリエル(30)が8日の楽天戦、「3番三塁」で一軍デビューを果たし、走攻守で躍動。お立ち台でさわやかな笑顔を振りまいた。打っては二塁打を含む3安打の猛打賞。守備では軽快なスローイングに加え、走塁でも一塁から長打で一気に生還し、足でも魅せた。
中畑監督も、「自ら打線に勢いをつけてくれた。もっている選手。守りもいいし、脚力もある。普段は練習してないのに。凄い戦力になる」と、ご満悦だった。
来日時には「日本食が口に合わない」と話すなど、日本の環境に順応できるか不安視する声もあった。打撃練習で血豆も作り、中畑監督も練習不足を心配していたが、ひとまず「雑音」を吹き飛ばす活躍だった。
■セペダの打撃とはどう違う?
「瞬発力の高さ、高い反射神経を持っていると感じた」とは、評論家の高橋善正氏。
「巨人のセペダは大きくタイミングを取って打つけれど、グリエルは構えが大きく、バックスイングもステップもほとんどない。そこが2人の大きな違い。グリエルがあのフォームで変化球に対応できるのは、スピードとパワーを兼ね備えているからこそだろう。キューバの選手ならではの身体能力の高さを感じた」