巨人ロペスの「左翼コンバート」 高橋由の抹消で現実味も
今月に入り、阿部が一塁へ回るようになったため、出場機会が激減。ロペスは首脳陣に直訴し、外野の練習を開始している。発注していた外野用グラブも手元に届いた。大西外野守備走塁コーチは「肩は強いし意欲的」と好評価。阿部は捕手に復帰しているが、体調面を見ながら一塁との併用が理想と考える原監督は、左翼の守備力をあまり重要視していない。今季もアンダーソンやセペダといった足にも肩にも難のある選手を「打撃優先」で起用しているから、ロペスの左翼起用も可能性はゼロではない。
チーム関係者によると、ロペスは来年以降、阿部が一塁専任になることを考慮。出番を求めて来季は米国、もしくは日本の他球団でのプレーを模索しているという。ただ、巨人の年俸は1億7000万円。こんな好条件で契約してくれるのも、金満巨人くらいだと知っている。現実味を帯びてきた「素人左翼」のぶっつけデビュー。昨季は打率・303、18本塁打。ジャパニーズドリームをつかんだ助っ人は、一塁と慣れない左翼を兼務し、チーム内外に存在をアピールするつもりでいる。