菅野が腰痛発症で復帰延期 白紙に戻った巨人の「Vプラン」
原監督(56)が頭を抱えている。右手中指を痛め、二軍調整中の菅野智之(24)が、今度は腰痛を発症し、復帰プランが白紙に戻ってしまったからだ。
当初は今月末の二軍戦で登板、9月2日からの広島3連戦中に一軍復帰するはずだった。さるチーム関係者がこう言う。
「その9月1週目の広島との3戦目に復帰すれば、中6日で阪神戦、中5日で再び広島戦の登板が可能。9月の直接対決の切り札になった。菅野は阪神と広島に相性がいいだけになおさら。原監督はだから余計に頭が痛いんです」
巨人は今季、上位2チームに分が悪い。阪神戦8勝10敗、広島戦7勝9敗1分けと負け越している。頼りになるのが菅野だった。阪神戦は1勝1敗、防御率0・64。広島戦も2勝負けなし。「菅野が投げる試合は負けを覚悟して、菅野以外の日に勝たないと」と両チームの選手が口を揃えるほどだった。
■菅野はチームの“潤滑油”でもあった
他の先発陣の成績を見ると、杉内は阪神に1勝2敗、防御率3.06。広島に0勝1敗、9.00。大竹は阪神に2勝1敗、3.06だが、古巣広島には1勝2敗、6.06とボコボコ。菅野以外はアテにできないのだ。