首位快走、客足好調の巨人 優勝しても選手は年俸ダウン危機
セの首位をキープする巨人は今季、主催61試合を終えた現時点での観客動員が1試合平均4万2610人。これは過去5年で最も多く、昨年から829人増、3位低迷で苦戦した11年に比べると実に4874人もアップしている。連覇を果たした昨年も総入場者数が前年より10万4250人も増えており、球団はウハウハだろうと思ったら、あるセ球団の球団関係者がこんなことを言う。
「他人の財布の中のことだから詳しいことは分かりませんが、昨年はその分、選手の年俸も上がったでしょ。菅野が1500万円から7000万円になったり、抑えだった西村は8000万円から1億円もアップした。勝てば客足は伸びるけど、比例して選手の給料も上げざるを得ない。痛しかゆしだと、ウチのフロント上層部も嘆いていたことがありましたからね」
実際、巨人の総年俸(外国人、育成選手を除く)は13年の38億1610万円から今年は41億3485万円と3億円以上も増え、平均年俸も6155万円から6891万円にアップした。増収分の多くが人件費に消えたとなれば、確かにウハウハというほどではないのかもしれないが、その点、今年は違う。