首位快走、客足好調の巨人 優勝しても選手は年俸ダウン危機
■年俸に見合った活躍をする選手がいない
チームの成績とは対照的に、主力選手の数字は軒並み悪化しているからだ。3-0で勝った29日のDeNA戦で2季ぶりの完封勝利を挙げた年俸4億円の内海はこれがまだ4勝目で、今季は不振から二軍落ちも経験した。
四回にアベック本塁打を放った球界最高年俸6億円の阿部、3億円の村田もともに打率2割5分台に低迷。ようやく調子を上げてきたとはいえ、1億8000万円の長野らとともにこれまで打線の足を引っ張ってきた。
投手も菅野が故障で長期離脱中なら、3億2000万円の山口、1億5000万円のマシソンといったリリーフ陣も給料ほどの安定感はなく、5億円の杉内だって7勝5敗、防御率3.17では胸を張れまい。
年俸固定制の複数年契約を結ぶ内海を除けば、オフの契約更改でダウンは必至。これで優勝できれば、球団は万々歳だ。 フロントは今頃、笑いを噛み殺しているのではないか。