巨人追撃の足かせになりそうなカープの「助っ人選手起用法」
広島の首脳陣が「外国人選手の起用法」に頭を悩ませている。
広島は先発バリントン(33)、守護神ミコライオ(30)、主砲エルドレッド(34)、キラ(30)という実績のある4人を優先起用。誰かが故障などで離脱した場合に限り、若手外野手ロサリオ(25)や中継ぎ左腕フィリップス(27)、7月に加入した右腕ヒース(29)がその穴を埋めていた。
ところが、8月に入ってエルドレッドとキラが不振で二軍落ちすると、代役のはずのロサリオとヒースが活躍。ロサリオが打率3割以上をマーク(.310)すれば、ヒースも8月30日の中日戦では七回途中無失点で今季初勝利を挙げた。
「結果が全てのプロ野球。本来なら好調なロサリオやヒースを優先的に起用していけばいいだけなのですが、エルドレッド、キラら主力4人は出来高などが関わる。特にエルドレッドは前半戦の貯金もあって、現在リーグ2冠(33本塁打、91打点)。8月下旬に一軍再昇格後、4試合で(15打数)1安打とはいえ、タイトルが狙える以上、控えや二軍にはしにくい。キラも8月27日にファーム落ちしたものの、本人が『いつでも大丈夫』と言っている以上、『そのまま』というわけにはいきません。かといって、好調のロサリオやヒースを二軍に落とせば、戦力が低下、ナインの士気も下がる。首脳陣の頭痛の種になっています」(チーム関係者)
チームは31日、バリントン、ミコライオの活躍もあって中日に3連勝。首位巨人に1ゲーム差と迫ったが、助っ人の起用法が首位追撃の足かせにならなければいいのだが…。