広島「恐怖の2番打者」菊池涼介が語るベンチでの意外な特技
20日のDeNA戦で2安打、連続安打を21試合に伸ばし、前日に94年のオリックス・イチロー以来、史上3人目の1シーズン2度目の20試合連続安打を決めた、広島3年目の菊池涼介(24)。
打率.333でリーグ3位。首位打者も狙える位置につける「恐怖の2番打者」には、実は“特技”がある。菊池がこう胸を張る。
「学生時代から投手のしぐさなどから分かるクセを見つけるのが好きだった。ベンチではずっと投手を凝視しています。小さな違いに気付く方なんで。プロでもクセがある投手はいます。直球か変化球かだけでも分かれば大きいですから」
確実なクセならナインに伝えることもある。ベンチで漫然と戦況を見つめる選手が多い中、菊池は目を凝らしながら、スコアラーのような役割も果たしている。
■遊撃手転向プランも
超人的な身体能力を生かした広い守備範囲と強肩を武器に、昨季は2リーグ制後の二塁手のシーズン最多補殺記録「528」を樹立。ゴールデングラブ賞を受賞した。プロ入り前は遊撃手。鉄砲肩を生かすには二塁か遊撃か。野村監督は密かに遊撃手転向プランを温めているが、球団内には賛否両論ある。菊池を発掘した担当の松本スカウトは「大学時代のショートからの送球に惚れました。菊池の肩は本職のショートでも生きると思う」と指摘。広島の球団関係者がこう言う。