「楽をしすぎ」 野口みずきの師匠が日本マラソンの弱点指摘

公開日: 更新日:

――日本は男女とも年々、高速化するレースに後れを取っていますが。

「例えばマラソン選手が持っていた1万メートルの記録は、昔の選手の方が良かった。1万メートルで速い選手がみんなマラソンに転向するわけではないが、高速化している最近のレースに対応するには1万メートルの弱い選手は無理。男女ともに言えることですが、トラックでのスピードを今以上に磨くことは高速化するスピードマラソンに対応するために重要だと思う」

――練習での走行量が減っていることも低迷のひとつですか?

「走行量は個人差もあるので、一概には言えない。ただ、たまたま去年の東京マラソンで日本人トップ(2時間8分)でゴールした前田和浩君が『月間で1200キロ走りました』って言っていた。普通のマラソン選手が練習していれば、少なくとも1200キロぐらいは楽に超える。(女子の)野口がアテネ五輪で金メダルを取った時は2度にわたる35日間の事前合宿で1350キロと1370キロは走っていた。今の選手は走行量を増やすと故障を恐れていると思うが、走行量はマラソンの土台だ。並行して故障しない体づくりも大切だ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇